
一見勝之三重県知事は28日の定例記者会見で、来月13日からの7日間、スペインを訪れると発表した。バスク自治州政府との連携強化などが目的。一見知事の外遊は、台湾を訪れた1月に続いて2回目となる。
県によると、一見知事は産業や食、巡礼道の分野でMOU(覚書)を締結しているバスク自治州政府の首相公邸を訪れ、イニゴ・ウルクリュ首相と面会する予定。今後の協力関係を巡って意見交換する。
松阪市に工場がある自動車部品メーカー「ゲスタンプ」の研究開発センターでは、さらなる県内進出を要望。熊野古道と同じく世界遺産に登録されているサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路も視察する。
小見山幸弘雇用経済部長や下田二一南部地域活性化局長ら六人の県職員が随行する。食文化を基軸とした観光「ガストロノミー・ツーリズム」の参考にするため、橋爪政吉志摩市長も一部の日程で同行する。
一見知事はバスク自治州と連携を強化する内容について「調整中で、確定的には申し上げられない」としつつ「さまざまな分野での連携が考えられる。新たに深掘りできれば確認し合いたい」と述べた。