「日本人」表記を「日本」に 三重県が万博出展テーマ修正 議員指摘

三重県が2年後の大阪・関西万博に出展するブースのテーマを修正していたことが26日、県への取材で分かった。テーマのうち「日本人」の表記を「日本」に修正。一部の議員から「日本国籍を持っていない人が疎外されかねない」との指摘が上がっていた。

県が昨年11月の大阪・関西万博関連事業推進本部会議で公表した出展基本方針では、ブースのテーマを「日本人のこころの原点~美し国みえへとつづく時を超えた物語~」と設定していた。

これに対し、先月の県議会戦略企画雇用経済常任委で、稲森稔尚委員(草の根運動いが、2期、伊賀市選出)が「日本国籍を持っていない人が疎外された思いにならないか」などと指摘し、再考を求めた。

雇用経済部は当時の答弁で「テーマにマイノリティー(少数者)を排除する意図はない」と説明。「意見は受け止める」としつつ、出展のスケジュールを踏まえて「再考の約束はできかねる」と答えていた。

一方、同部は委員の指摘を踏まえ、ダイバーシティ(多様性)の分野などを所管する環境生活部に相談してテーマを再検討。先月29日の会議で示した出展基本計画では「日本のこころの原点」と改めた。

伊勢神宮や熊野古道の歴史を紹介する「時のトンネル」や忍者のパフォーマンスなど、ブースの内容に変更はない。来場者数の目標は35万人。出展の経費は約4億6千万円と試算している。

雇用経済部は「委員の指摘を踏まえ、そのように思う人が他にもいるかもしれないと考えて修正した」と説明。「来場者に伝えたいこころの原点は人だけでなく、自然や歴史、文化にもある」としている。