
【津】三重県津市戸木町の会社員、小野結彩さん(34)は26日、同市中央の三重画廊で個展を開いた。心の中のイメージを表現した大小の絵画39点を展示販売している。30日まで。
小野さんは高校時代美術部で倉岡雅氏に師事。現在は田村公男氏(70)=同市一身田大古曽=が主宰する「あとりえタム」に通う。個展は7年ぶり2回目。
シャープペンシルの硬質な線と水彩絵の具を組み合わせ、フクロウを思わせる生き物らを描いた「協奏曲」や、男性の顔に赤い生き物が張り付く油彩の「接待」など強烈な題材を多様な色使いで描いている。
小野さんは怒りや苦しみなどマイナスな感情を絵に描くことで発散してきたといい「絵を通して自分の心と対話している。皆さんに見ていただき感想を聞きたい」と話す。田村氏は「吐き出したものが作品になるのは才能」と評価した。