樹齢200年長尺のフジ見頃 29日から藤まつり 亀山の太巖寺

【見頃を迎えた樹齢約200年の長尺のフジの花=亀山市住山町の太巖寺で】

【亀山】樹齢約200年の長尺のフジで有名な三重県亀山市住山町の太巖寺(小林菅美住職)で、藤棚から垂れ下がった長さ約1・2メートルの紫色のフジの花が見頃を迎えている。

同寺では29―5月5日、檀家(だんか)有志らが主催する「藤まつり」を四年ぶりに開催する。午前9時―午後5時。境内への入場は、協力金として1人(高校生以上)200円。

奈良時代に行基菩薩により開創の同寺は通称「藤の寺」と呼ばれる。東海地方では同寺と、岐阜県羽島市の「竹鼻別院」、愛知県江南市の「曼荼羅寺」の3寺が藤寺として有名。

祭りの期間中、太巖寺の住職が代々受け継ぎ本堂に安置されている、多くの幸福をもたらすという石像「おたやん」と涅槃図(ねはんず)を、一般公開する。また、市観光協会が29、30の両日、同市ブランド認定商品の和菓子などを販売する。

小林住職は「今年は例年に比べて開花が早かった。檀家有志の皆さんによる『藤まつり』期間中、花が散らないことを願っています」と話していた。