鈴鹿市長選と市議選、あす投開票

【鈴鹿】任期満了(4月30日)に伴う鈴鹿市長選と同市議選(定数28)は23日に投開票される。市長選にはいずれも無所属で、現職の末松則子氏(52)=同市西条3丁目=、元市議の永戸孝之氏(68)=同市郡山町=(届け出順)の2人が立候補し、市内各所で舌戦を繰り広げる。

末松氏は現職の強みを生かし自民、公明、立憲民主、国民民主の4党をはじめ、約120の団体や組織から推薦を受け、オール与党体制で四期目の再選に臨む。子育て支援のほか、地域公共交通の確保や小児救急などの地域医療拡充―などを重点に訴える。

20日夜、市立玉垣小学校で開催した個人演説会で、末松氏は約350人を前に「長期政権と言われても、やらなければいけないことが残されている。皆さんが支えてくれた12年を無駄にしないよう、次の四年もしっかりと頑張る」と力を込めた。

一方、永戸氏は特定の政党や組織からの支持は受けず、中学時代の同級生らが中心となり支援。イスのサンケイホール鈴鹿で20日、2回の個人演説会を開き、午後の部には約100人が参加した。

永戸氏は「多選で行政の停滞を顕著に感じる。市民のための行政になっていない」と現状を批判。市民とともに市政をつくる仕組みを構築する市民参画推進条例の設置や、地域格差があるまちづくり条例の見直しなどを進めると話し「仕組みや制度を変えていくリーダーが必要」と訴えた。

市議選は今回から四議席減少する中、現職26人、新人6人の計32人が、少数激戦で28議席を争う。党派別の内訳は自民党7人、公明党3人、共産党2人、無所属20人。

各陣営は市内各地で子育て支援や防災対策などそれぞれの争点を訴え、力を振り絞る。

期日前投票は22日まで同市役所、白子地区市民センター、イオン鈴鹿の3カ所で実施。20日までの合計投票者数は市長選1万2774人、市議選1万2776人。

23日は午前7時―午後8時まで市内44カ所で投票を受け付け、午後9時20分から同市江島台1丁目のAGF鈴鹿体育館で開票作業が始まる。結了予定は市長選が24日午前0時ごろ、市議選が午前1時ごろを見込む。

4月15日現在の選挙人名簿登録者数は15万9274人(男7万9206人、女8万68人)。前回の同市議選の投票率は54・57%だった。