
三重県は18日の新型コロナウイルス感染症対策本部員会議で、新型コロナの分類が感染症法上で変更される5月8日からは新規感染者の全数把握を取りやめ、定点報告に切り替えることなどを決めた。
県によると、定点報告ではインフルエンザと同様に県内72の医療機関で判明した新規感染者数を把握する。日ごとの新規感染者数は5月8日の公表を最後とし、以降は定点報告の結果を公表する。
県内に3つある宿泊療養施設(352室)の運営は5月8日までに終了させる。これまで県が担ってきた入院患者の受け入れ調整も、専用のシステムを通じた医療機関同士での調整に切り替える。
保健所の相談対応や変異株のゲノム解析は継続させる方針。高齢者施設での社会的検査やクラスター(感染者集団)対策も続ける。特定の医療機関に限らず患者を診察できる体制への移行も進める方針。
一見勝之知事は11日の感染症対策協議会で県の方針が了承されたとしつつ、感染状況が悪化した場合の対応を求める声もあったと説明。「関係部局と連絡を取り合い、油断せずに対応してほしい」と指示した。