「わいん特区」に伊勢市指定 農業や観光活性化図る 三重

【伊勢市内で栽培されたワイン用ブドウ(市提供)】

【伊勢】三重県伊勢市が国に申請していた構造改革特別区域計画「伊勢わいん特区」が認定された。市内で生産された農産物を原料とすれば、ワイン製造の規定が緩和され、小規模な事業者もワイン製造に乗り出しやすくなる。

通常、果実酒の製造免許の取得に必要な最低製造数量は年間6キロリットル(750ミリリットル瓶で約8千本)。特区では、2キロリットルに引き下げられることからワイン事業への新規参入がしやすくなる。市は、ワイン用ブドウを栽培する事業者から相談を受けたことなどをきっかけに、1月に申請。3月31日付で認定された。県内でワイン特区の認定を受けるのは、名張市に続いて2例目。

原料となるブドウの生産拡大による耕作放棄地の活用や、土産向けワインといった新たな特産品の創出などにつなげたい考え。また、市内で障害者の就労を支援するワイナリーの設立を進める事業者があることから、障害者が働く機会が増えることも期待する。

市農林水産課の担当者は「農業や観光業の振興、農福連携などさまざまな分野への波及効果が期待できる。伊勢は日本酒やビールの醸造所はあるが、ワインは少ない。特区を活用して地域の活性化を図りたい」としている。