何気ない町の風景とらえる 津で松原豊さんの写真講座生が作品展 三重

【受講生の作品が並ぶ会場=津市久居東鷹跡町の市久居アルスプラザで】

【津】三重県津市美里町の写真家、松原豊さん(55)の写真講座の受講生作品展「ひらべったい町(ちょう)」が15日、同市久居東鷹跡町の市久居アルスプラザひさいアートストリートで始まった。何気ない町の風景をそれぞれの視点で捉えた30―70代14人の写真14点を展示している。23日まで。火曜休館。

写真を通して町の魅力を発掘する同施設の講座で、3年目の今年は2―3月に基本操作の講義▽撮影▽作品選び―の全3回で実施。縦の構図、マニュアルなどの条件下で撮影し1人100枚から1作品を選んだ。

展示は架空の「ひらべったい町」に降り立った設定で構成。重なる3つの置き看板を撮影した「順番」、かつて美容室だった場所「時のながれへ」、店前のガラスに商店街が映る「黄色の窓」などがある。

丸型ポストと消火栓のある情景を撮影した池田恵巳さん(48)=久居北口町=は「普段観光地に撮りに行きがちだが住んでいる町をゆっくり見るとこんなに面白いところがあると気づいた」と話した。