自転車盗難防止へ「ツーロック」を 稲生高でラグビー「ホンダヒート」呼びかけ 三重・鈴鹿

【生徒に啓発物品を手渡す三重ホンダヒートの選手=鈴鹿市稲生町の県立稲生高校で】

【鈴鹿】三重県警本部と鈴鹿市に拠点を置くラグビートップチーム「三重ホンダヒート」は12日、同市稲生町の県立稲生高校で新1年生160人を対象に、自転車盗難被害防止に向け、2カ所で施錠する「ツーロック」を呼びかける啓発活動を実施した。

同本部によると、令和4年の県内の自転車盗難発生件数は1377件で、前年比295件増加。うち約70%が無施錠で、高校生が被害者の約35%を占めた。

この日は県警本部生活安全企画課の担当職員や三重ホンダヒートの重一生選手(28)ら四選手が四クラスを回り、生徒らに「ツーロックで鍵をかけることで被害に遭いにくくなる」「しっかりと鍵をかけて3年間の学生生活を楽しんで」などと呼びかけた。

その後、同チームの選手を起用した自転車盗難被害防止チラシと自転車に使うワイヤー錠を選手らが一人ずつに配った。

啓発物品を受け取った2組の戸川藍里さん(15)は「これまでも鍵はかけていたが、これからはツーロックでさらに気をつける」と話した。

今後、県内の新高校1年生約1万7千人を対象に啓発チラシを配布する。