
【度会郡】自分の家のように自由に過ごし、リラックスできる空間を目指す共有スペース「うみべのいえリビング」が12日、三重県南伊勢町五ケ所浦にオープンした。
海を臨む五ケ所浦元町エリア全体をみんなの家ととらえ、空き家を活用しながら部屋に見立てた施設や店舗をつくり、人と地域をつなげて町の活性化に取り組む「うみべのいえプロジェクト」の一環。
プロジェクトリーダーの西岡奈保子さん(35)らは、築40年の空き家を改修して立ち上げたシェアキッチン「うみべのいえキッチン」を、町内外の人が集う交流拠点として運営。今回は同町にとどまる場所として、うみべのいえリビングをつくった。
西岡さんが今年2月に閉店した和菓子店「九花園」から引き継いで、店舗と店舗裏にある築40年の木造2階建ての空き家を借り、店舗は伊勢市の洋菓子店「パティスリー・ラ・リシュテール」に声かけし、同店が出店。西岡さんは空き家の1階をみんなが自由に利用できるリビング、2階を中長期賃貸スペースとして元々の内装を生かしながら改装した。

18畳のリビングスペースにはテーブルや椅子、ソファを設置。利用料は1回500円(フリードリンク付き)で予約不要、不定休。利用時間は午前10時―午後6時。賃貸スペースは2部屋あり、ともに8畳。利用料(1カ月単位)は6万円と5万5千円。家具付き、水道光熱費、通信費(Wi―Fi)込み。共用スペースやキッチンもある。空き情報や予約は「うみべのいえ」のホームページから。
西岡さんは「町内外の多世代の人たちが自然に知り合い、交流できる場になれば」と話していた。