茶業発展と豊作祈念 四日市、収穫期前に振興式 三重

【茶業振興を願う祝詞を奏上する横山宮司(右)=四日市市水沢町の冠山茶の木原で】

【四日市】茶の収穫期を前に三重県の四日市茶業連合会(矢田宗久会長)と冠山茶の木原保存会(鎌田隆郎会長)は11日、同市水沢町宮妻の水沢茶発祥地冠山茶の木原で、茶業の発展と豊作を祈念する茶業振興式を開いた。三重茶農協役員、保存会員、市職員ら14人が参列した。

山海の幸や茶の枝を供えた祭壇を前に、足見田神社の横山正純宮司が先人への感謝と今年の茶業振興を願う祝詞を奏上した。参列者が玉串をささげた後、地元で収穫されたハウス栽培のかぶせ新茶で乾杯があった。

水沢茶の歴史は古く、10世紀に飯盛山浄林寺(現一乗寺)の住職が空海によって中国(唐)から伝えられた茶の木を植えたのが始まりといわれている。昭和56年、市は地場産業初の史跡として記念物に指定、それを機に冠山茶の木原保存会が組織され維持管理に当たっている。

茶の収穫は今月末から始まり、5月初旬から新茶が店頭に並ぶ。矢田会長(68)は「冬場の大雪で枝折れが多少あったが、霜害はなく、例年になく良いお茶の仕上がりが期待できる。農家が丹精込めたおいしいかぶせ茶を楽しんでいただきたい」と語った。