ヘルメット「活用して」 鈴鹿署、自転車利用者らに呼びかけ 三重

【啓発物品を配ってヘルメット着用を呼びかける署員ら=鈴鹿市の鈴鹿ハンターで】

【鈴鹿】自転車のヘルメット着用の努力義務化を盛り込んだ改正道交法が1日に施行されるのを前に、三重県警鈴鹿署は3月31日、鈴鹿ハンター駐車場で啓発活動をし、自転車利用者らに周知を呼びかけた。

これまで、13歳未満の自転車利用者に対してヘルメット着用を努力義務としていたが、4月1日からの改正道交法では、対象を全年齢に拡大し、全ての自転車利用者着用を努力義務としている。

この日は、同署員や鈴鹿市職員、鈴鹿地区交通安全協会員ら15人が駐輪場に立ち、店舗利用者らに「注意をお願いします」などと声をかけながら、啓発チラシや反射材キーホルダー、マスクなどをまとめた物品約200個を配った。

県警によると、過去10年のヘルメット非着用時の致死率は2・01%で、着用時の致死率0・85%と比べて約2・4倍という。30日現在、県内の自転車利用者の事故死者は2人という。

同署交通一課の谷口直二課長は「着用は努力義務だがヘルメットを着ければけがの程度も軽くなる。身を守るものとして活用してほしい」と呼びかけていた。