三重県議選が告示、62人が立候補 7選挙区無投票、8選挙区で舌戦スタート

【出陣式で拳を上げる候補者(手前)ら=津市内で】

任期満了(4月29日)に伴う県議選(定数48)は31日に告示され、現職44、元職一、新人17の計62人が立候補を届け出た。うち7選挙区14人の無投票当選が決定。残る8選挙区は選挙戦となった。4月9日に投開票される。

「一票の格差」是正を目的とした令和3年の条例改正で、議員定数を現状の51から3減とすることを決めてから初の選挙。旧民進系の新政みえが最大会派を維持するか、自民系が奪還するかが焦点となる。

政党の公認は自民25人、公明2人、立民1人、維新3人、共産2人、参政2人、新政みえ7人、草の根運動いが1人、無所属19人。推薦などを含めた新政みえ系の立候補者は21人となる。

無投票となったのは、いなべ市・員弁郡(定数2)▽三重郡(同2)▽亀山市(同1)▽多気郡(同2)▽度会郡(同2)▽志摩市(同2)▽東紀州(同3)―の7選挙区。現職12人と新人2人が当選した。

無投票の選挙区は、前回より2つ多い。いなべ市・員弁郡選挙区は4回連続、亀山市選挙区は2回連続で無投票。三重郡、度会郡、志摩市の各選挙区は8年ぶり、多気郡選挙区は16年ぶりの無投票となった。

ある現職の陣営が津市内の飲食店駐車場で開いた出陣式には、支持者ら約200人(主催者発表)が出席。候補者は「予想通りの厳しい戦い。皆さんの力をいただき、引き続き仕事をさせてください」と訴えた。

一見勝之知事や前葉泰幸市長らのメッセージが読み上げられた後、出席者らは「ガンバローコール」で拳を突き上げた。この後、候補者は支持者らの見送りを受けながら選挙カーに乗り込み、街宣に出発した。

投票は一部地域を除いて4月9日の午前7時から午後8時まで、指定された投票所で。期日前投票は早いところで4月1日から実施する。前回県議選の投票率は48・95%で、県議選としては過去最低となった。

30日現在の選挙人名簿登録者数は、146万6879人(男71万2551人、女75万4328人)で、前回選挙時と比べて2・44%(3万6662人)減少した。