「三重県議選・激戦区を行く」四日市市、10人が7議席を奪い合う展開

【四日市選挙区立候補予定者】

三重県議選で最も多い立候補が見込まれているのが四日市市選挙区。自民、公明、共産、新政みえ、無所属の10人が7議席を奪い合う。県内屈指の激戦区となる見通しとなっている。

注目は森川の出馬。立民の衆院議員、岡田克也の事務所職員を務めるなど、以前から立民との関係が深かった森川だが、今回は県議選への立候補をめぐって立民県連の幹部や県議から暴言を受けたと主張する中での立候補となった。

森川は立民に申請していた公認も得られず。「現有2議席で3人を推薦する中で4人目となると厳しい」(岡田)との理由だったという。政党の後ろ盾がない中で、四日市市議を務める夫の力を借りながら選挙戦に臨む。

一方の新政みえは稲垣、田中の再選に加え、昨夏の参院選三重選挙区で落選を喫した芳野の県議会復帰を目指す。南部の3選挙区で現職3人が相次いで引退する新政みえにとって、四日市選挙区での3議席獲得は至上命令だ。

候補者の陣営は森川を警戒している。ある陣営の関係者は、リベラル層を中心に立民票の一部が森川に流れる可能性があると指摘。「誰の票がどれだけ森川に奪われるのかが読めない」と話し、支持基盤の締め付けを図る。

これらに戦々恐々とするのが現職、山本の再選を目指す共産だ。関係者によると、共産が前回参院選で芳野を支援した影響から、支援者周辺に「今回も芳野で良いのか」との声があるという。陣営は山本の周知徹底を急ぐ。

その半面、ある幹部は過去2回の連続当選を果たした山本の支持者らに「今回も大丈夫だろう」との観測も漂っていると指摘。「これまでの選挙は大丈夫だと言われたときに落選した」とし、女性票が森川に移ることにも警戒する。

他方の自民は県連幹事長を務める津田のお膝元。現有3議席を維持したいところだが、前回最下位だった山崎の行方を危ぶむ声が多い。ある自民幹部は「共産の山本が落選すれば、うちの3人は通ると思うけど」と話し、敵陣の情勢を注視する。(敬称略)