三重のデジタル化を推進 県フェロー就任向け4氏が抱負

【一見知事(中央)に抱負を語った下山氏(前列左)と庄司氏(同右)=県庁で】

任期満了(31日)で退任する田中淳一県CDO(最高デジタル責任者)に替わって県のデジタル施策を支援する「県デジタル推進フェロー」に就任する4人が23日、一見勝之知事に「デジタルを活用して三重をもっと良い場所にしたい」と抱負を語った。

就任するのはリンクデータ(横浜市)の下山紗代子代表理事、武蔵大(東京)の庄司昌彦教授、ソニーコンピュータサイエンス研究所(同)の北野宏明社長、コード・フォー・ジャパン(同)の関治之代表理事。

4人は県のデジタル関連施策に協力する「みえDXアドバイザー」や国の委員などを務めている。県が来年度からデジタル関連の施策を本格的に進めるに当たり、必要な経験や知識がある専門家を選んだ。

4月1日付で就任する。任期は1年で、委嘱による報酬制。4人は昨年12月に策定した「みえのデジタル社会の形成に向けた戦略推進計画」の進捗(しんちょく)状況を聞き取り、計画を進める具体的な手法を提案する。

この日は下山氏と庄司氏が県庁を訪れて一見知事と面会し、北野氏と関氏はオンラインで参加。「全ての人がデジタルの恩恵を受けられるようにしたい」「失敗も生かして取り組む」などと意気込みを語った。

一見知事は「三重のデジタル化に向けて指導してもらいたい。多くの相談に応えてほしい」と激励。防災対策や児童虐待防止、観光PRの効果検証などにデジタル技術を活用する意向を示した。