道路改良工事が完成 伊勢市二見町の国道、橋の架け替えも

【24日に全ての工事が完成する国道42号と池の浦橋(県提供)】

三重県は20日、伊勢市二見町松下の国道42号で実施していた道路改良工事が24日に全て完成すると発表した。JR参宮線をまたぐ「池の浦橋」を架け替えたほか、道路を拡幅。安全性を考慮して歩道も新たに設けた。

県によると、現場の国道42号は住民の生活道路となっているほか、鳥羽市などに向かう観光ルートとしても利用されている。池の浦橋は昭和14年の完成から約80年が経過し、耐震性能が不足していた。

道路管理者の県は平成24年度に設計や測量を始め、27年1月から工事を進めていた。総事業費は約21億4千万円で、うち約11億7千万円は国の補助金。残りは県の起債や一般財源で賄った。

新たな池の浦橋を建設した上で古い橋を撤去した。橋につながる国道も約400メートルにわたって新設。道路の幅は従来の1・5倍に当たる9・75メートルに広げた。新たな橋は令和2年9月から開通している。

伊勢建設事務所は「橋の架け替えにより、大規模地震にも耐えられるようになった。これまでは狭かった道幅も改善されたため、車両や歩行者が安心で快適に利用できるようになった」としている。