神戸高放送部が優秀賞、松井さんに優良賞 名古屋文理大・地域創造コンペティション 三重

【表彰式で(左から)北村校長、世良准教授、加藤部長、松井さん=鈴鹿市神戸4丁目の県立神戸高校で】

【鈴鹿】名古屋文理大学(愛知県稲沢市)の世良清准教授(64)は17日、三重県鈴鹿市神戸4丁目の県立神戸高校(北村武校長)を訪れ、同大学が主催する「令和4年度地域のための創造コンペティション」の表彰式をした。

メディア表現部門で優秀賞を受賞した同校放送部(加藤大道部長)と、スピーチ部門で優良賞を受賞した1年生の松井えみさん(16)に世良准教授が表彰状を手渡した。

同コンペティションは、情報システム、メディア表現、スピーチの3部門。高校生を対象に、生徒らの創造性を育み、地域の発展に向け、毎年開催している。今年は三重、愛知、岐阜のほか、長野、茨城県内の高校計9校から3部門に35作品の応募があり、事前審査を通過した17作品を2月11日、同大学で公開審査した。

同放送部は昨年に続き2年連続優秀賞を受賞。2年生の加藤部長(17)が脚本・演出・編集した、約8分の映像「生きる」は、学校は楽しくない、行きたくないと悩んでいる女子生徒が、学校は楽しいところと気づき、前向きに歩もうとする気持ちの変化を表現し、部員らが出演。春休みや土、日曜に校内や市内、海岸で撮影した。

加藤部長は「時間内にまとめるのが難しかったが、受賞の報告を聞き、うれしかった」とし、「次回は『生きる』の続編を制作したい」と話した。

一方、公開審査で7分間スピーチした松井さんは「未来につなげたい大事なもの」と題し、普段から当たり前と思っていたことが、コロナ禍の経験で気づかされた、大事なものについて語りかけた。「しっかり自分の思いを伝えることが出来ました」と話していた。

世良准教授は「『生きる』は、物語もしっかりしていて、完成度も高かった」、「松井さんのスピーチは、語りかけるような言葉で聴き取りやすかった」とたたえた。