北井五郎氏の画業振り返る 松阪文化財センターで回顧展 三重

【大作が並ぶ北井五郎回顧展=松阪市外五曲町の同市文化財センターで】

【松阪】三重県の松阪市文化財センターは17日、松阪市外五曲町の同センター第一ギャラリーで同市立徳和小学校校長や同センター所長を歴任した北井五郎氏(1939―2021年)の回顧展を始めた。会期は26日まで。観覧無料。

北井氏は同市井村町出身。三重大学卒業後、小中学校教員を務め、退職後は同センター所長に就任。「はにわづくりの会」創設に参加し、宝塚古墳公園に並べる埴輪(はにわ)造りに取り組んだ。

同センターでは平成18年に第8回個展を開いている。今回は県展での受賞作を中心に水彩画やスケッチを含め約30点で半世紀にわたる創作活動をたどる。油絵は19点を展示し、パウル・クレーや松本竣介らの特徴を生かした抽象画の大作が並ぶ。

サイトウミュージアム(同市魚町)の田中善明学芸員が展示目録に寄稿し、「先鋭的な美術表現のさまざまな方向へと足を踏み入れ、また同じ方位に戻りながら表現が変化していった」と画業を振り返っている。

妻のきよ子さん(77)は「何でも一生懸命の人でした。最後の作品『忍 その1』が好きです」と話していた。