「長太の大クス」の風景49点 鈴鹿の市民団体が写真展 三重

【大クスの危機を訴える写真の数々=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市役所の市民ギャラリーでこのほど、「大楠が見える風景写真展」が始まった。枯れかけて危機的な状況にある三重県天然記念物のクスノキ「長太の大クス」を撮影した49点を展示する。20日まで。

大クスの保護活動に取り組む市民団体「大楠が見える風景を愛する会」(蔭地敏男代表)が主催。

作品は写真家の蔭地代表(71)=同市末広北二丁目=が講師を務める市内3公民館の写真サークル生徒や公募の計19人が、1人2―4点ずつ出品。

平成25年11月に撮影した1枚は、緑色の葉が覆い茂って元気な姿を見せているが、今年1月に撮影した1枚は葉もなく枯れた枝が残った状態で立つ姿を捉えるなど、さまざまな作品を通じて大クスの現状を紹介する。

大クスは南長太町に自生する樹高役23メートル、樹齢千年を超える巨木。令和2年の落雷の影響で樹勢が弱まっているとして、市が樹勢回復に向けて取り組んでいる。

蔭地代表は「長年、週3―4回大クスを撮影し続けているので悪化しているのが分かる。天然記念物の大事な木が枯れかけている実態を多くの人に知ってもらうとともに、対策の必要性を訴えたい。枯れてからでは遅い」と話した。

会場では保護に向けた署名活動も実施している。