朽羅神社が鎮座する宮田森と夕景 玉城町で作野さん写真展「一期一会の風景、楽しんで」 三重

【朽羅神社が鎮座する宮田森の夕景を切り取った作品と作野さん=玉城町原の「摘み草かふぇ 陽光桜のかぜ」で】

【度会郡】三重県玉城町原の「摘み草かふぇ 陽光桜のかぜ」で、同町田丸の写真家、作野瑛一さん(64)の写真展「朽羅(くちら)百景~神宿る森の空~」が開かれている。31日まで。水曜日は休み。

作野さんは小6の時に初めてカメラを手にし、中学・高校時代は写真部に入部して腕を磨いた。写真スタジオで働くなど、就職後も常に写真と関わってきたという。

現在は玉城町指定文化財「玄甲舎」の管理人となり、自身が撮影した同町の風景やイベントなどを交流サイト(SNS)で発信。同町原にある伊勢神宮内宮の摂社「朽羅神社」が鎮座する宮田森の背景に広がる夕景の美しさに魅了され、時間や天気によって表情が変化する空との出会いを求めて、令和2年から神社に通って撮影を続けている。

同展にはこれまで撮りためた中から13点を選んで展示。宮田森とともに撮影した天の川や麦畑、二重の虹などのほか、辺り一面を真っ赤に染める夕焼けの情景や黄金色の空と水田を切り取った作品も目を引く。

作野さんは「一期一会の朽羅の空を楽しんでください」と話していた。