「追加上程できて安堵」 四日市市長、新図書館関連事業費で 三重

【記者会見する森市長=四日市市役所で】

【四日市】三重県四日市市の森智広市長は9日の定例記者会見で、2月議会に提出した予算案に新図書館の関連事業費を計上したことについて「初日の上程には至らなかったが、追加上程できて安堵(あんど)している」と述べた。

市は補正予算案に、同市諏訪栄町のスターアイランド跡地に近鉄グループ(大阪市)が建設予定の、新図書館を含む複合的な中心市街地拠点施設について、基本設計を実施するため、中心市街地拠点施設整備事業費2億4310万円を計上した。他に、新図書館の蔵書規模やサービス内容、運営手法などを検討するため、新図書館基本構想策定事業費1678万円盛り込んだ。

森市長は「基本設計の予算上程は昨秋を予定していたが、近鉄側との折衝が難航してこの時期になった」とした上で、「昨年8月の時点では、拠点施設に新図書館が組み込まれるということのみの合意だったが、今回は近鉄側と図書館の面積、フロア構成、双方の負担額などで合意し、今月中に締結する予定の覚書に盛り込めるめどが立った。難航したが、良かったと思っている」と語った。

また「検討開始から時間が経ってしまったが、ハード整備のめどが立ったので、市が主体となって市民の意見を拾っていく機会も設けていきたい」と話した。