4月から所得制限を徹廃 鈴鹿市の子ども医療費助成制度 三重

【定例記者会見に臨む末松市長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市は4月1日から、15歳以下の子どもを対象にした医療費助成制度の所得制限を徹廃し、新たに2千人の窓口負担を無料化する。9日、定例記者会見で末松則子市長が取り組みをPRした。

子育て世代の負担軽減により、子育て支援の充実を図る狙い。市によると、県内ではすでに3市8町が実施しているという。

市は令和4年9月に現物給付の対象を未就学児から中学生まで拡大したが、所得制限を設けていた。今回の所得制限徹廃により、助成対象者数は約2万6千人となり、新年度予算に7億6834万円を計上した。

末松市長は「ちゅうちょなく医療機関を受診してもらえることが、住みやすい鈴鹿市につながるとともに、将来の医療費削減にもつながる」と話した。