滋賀医科大と共同研究講座協定 亀山市、健康医療体制充実図る

【協定書を持つ櫻井市長(中央)と上本学長(左から2人目)=亀山市羽若町の市総合保健福祉センターで】

【亀山】三重県亀山市は6日、滋賀医科大学(滋賀県大津市)と「滋賀医科大学スポーツ・運動器科学共同研究講座」の協定を締結した。同講座期間は、令和5年4月1日から5年間。

同市羽若町の市総合保健福祉センターで締結式があり、櫻井義之市長と同大学の上本伸二学長(66)がそれぞれの協定書に署名した。同大学はこれまで、薬品関連事業所と協定を締結しているが、地方自治体とは、亀山市が初めて。

同講座は、市の地域医療提供体制を確保するため、市立医療センターに同大学の整形外科医師を常勤で配置することで、救急や手術、入院に対応した安心の医療を提供する。また、フレイル(虚弱)やロコモ(運動器症候群)の疾患に対する、研究・啓発のほか、市が今年秋に開校予定の(仮称)「健康都市大学」に講師などを派遣し協力する。

上本学長は「大学と市の英知を結集し、推進することで、『健康医療』への成果が身を結び、地域貢献できるよう協力します」と話した。

櫻井市長は「高齢化が進む現代社会できんきんの課題である、地域医療、健康医療の重要性は必須」と述べ、「市が目指す「緑の健都かめやま」に向け、専門的な立場から臨床も踏まえ、知見などの指導を受けながら、健康医療体制の充実を図る」と語った。