「有識者会議は好きでない」 三重県議会総括質疑で知事

【新年度当初予算などの総括質疑=県議会議事堂で】

三重県議会予算決算常任委員会(森野真治委員長、48人)は6日、新年度当初予算などに対する総括質疑を開き、10人の委員が登壇した。議会内から「県政は有識者任せ」との指摘があることに関連し、一見勝之知事は「あまり有識者会議は好きではない」としつつ「いろんな人の意見を聞いた方が良い」として理解を求めた。三谷哲央委員(新政みえ、7期、桑名市・桑名郡選出)への答弁。

三谷委員は県立大設置の検討や人口減対策など、多分野で有識者から意見を聞く県の方針を「一見県政は有識者会議が大好き」と指摘。「有識者と議会の意見が異なったとき、どう判断するのか」と尋ねた。

これに対し、一見知事は「民主主義の根幹は議会。民意は最も大事。県民はわれわれのパートナーではなく、主権者だと申し上げている」と述べ、県政運営に当たっては議会の意見を重視する姿勢を示した。

有識者会議は「あまり好きではない。役人をやっていたとき、有識者会議をやれと言われると面倒くさくて仕方なかった」「時間がかかるので、スピード感という意味では良いことではない」と述べた。

一方で「県庁だけで仕事をしている職員や私だけで県民の幸せに向けた道をつくっていけるか。いろんな人の意見を聞いた方が良いのは事実。ものによっては(有識者の)意見を聞く必要がある」と語った。

また、三谷委員は市町の人口減対策に補助金を出す新規事業で、補助の対象とする事業の審査方法を尋ねた。中村徳久子ども福祉部長が「有識者に」と述べると、三谷委員は「またか。言葉を失った」と語った。

一見知事の「あまり好きではない」発言に、議員からは笑い声と共に「えー」の声が。谷川孝栄委員(草莽、3期、熊野市・南牟婁郡)は「びっくりした。有識者会議の人たちに失礼のないように」と諭した。

このほか、石垣智矢委員(自民党、1期、いなべ市・員弁郡)は高齢化などで道路除草の自治会委託が困難となる見通しを踏まえ、雑草を抑制する「カバープランツ」(地被植物)を植えることを提案した。

若尾将徳県土整備部長は県庁前の道路でマツバギクを試験的に植えたほか、志摩建設事務所管内ではガードレールの支柱周辺に樹脂を注入したと紹介。「試験の結果を踏まえて導入を検討したい」と述べた。

この日は中瀬古初美(新政みえ、2期、松阪市)、小島智子(同、3期、桑名市・桑名郡)、村林聡(自民党、4期、度会郡)、山本教和(同、9期、志摩市)、山内道明(公明党、2期、四日市市)、山本里香(共産党、2期、四日市市)、稲森稔尚(草の根運動いが、2期、伊賀市)の各委員も質問した。