皇學館大が初の関東遠征 東海地区大学野球

【県内外で精力的にオープン戦を行う皇學館大の選手ら=2月、北勢球場で】

東海地区大学野球連盟の皇學館大(伊勢市)が春のリーグ戦を前に、硬式野球部創部初の関東遠征を行う。昨年11月の明治神宮大会で準優勝した國學院大=東都大学野球連盟=を筆頭に、日本体育大=首都大学野球連盟=、城西大=同=と6日から3連戦。2015年の全日本大学選手権以来2度目の全国大会出場目指し〝格上〟に胸を借りる。

主将の岡田一晟(3年・東邦)が力を込める。「今年のチームは神宮で勝つことを目指している。そこに向けてしっかり実戦を積めたら」。主戦投手の江南怜(3年・津商)も「今まで経験できない雰囲気で試合ができる。楽しみ」と声を弾ませる。

昨年秋の三重学生リーグで8季連続の優勝を果たすも全国大会の出場は約7年果たせていない。昨年も6月の全日本大学選手権、11月の明治神宮大会、いずれの全国大会も、あと1勝で出場を逃した。

決勝で名城大=愛知大学野球連盟=に1―3で敗れた昨年10月の東海地区・北陸・愛知3連盟王座決定戦以降、東都大学野球連盟出身の森本進監督らの人脈も生かして関東遠征が実現した。今月下旬には関西遠征も予定している。

大学卒業後も野球を続けたい選手には名前を売り込む絶好の機会だ。中軸打者の村田怜音(3年・相可)は遠征直前のゼミ旅行に素振り用のバットを持ち込んだ。プロ野球のNPB入りを目指しており、中央球界に向けて「インパクトのある試合を」と誓う。