テクノヒルズに物流倉庫建設 亀山市、酒重と立地協定 三重

【協定書を持つ櫻井市長(左)と豊田社長=亀山市役所で】

【亀山】三重県の亀山市は28日、同市白木町の亀山・関テクノヒルズへ進出する、産業機械・産業資材などの販売、加工をする「酒重(さかじゅう)」(本社・四日市市塩浜町)と立地協定を締結した。

市役所で締結式があり、櫻井義之市長と同社の豊田芳彦社長(67)がそれぞれの協定書に署名した。

同社の前身は明治45年、四日市市八王子町で造り酒屋として創業。その後、家具業、雑貨業を経て約30年前、現在の塩浜町で産業機械や資材、樹脂製品などを加工販売のほか、ポンプやモーターなどを修理する会社として現在に至っている。

同テクノヒルズでは、主に製品の物流倉庫(鉄骨造平屋建て延べ床面積388平方メートル)と事務所(鉄骨造2階建て延べ床面積288同)の2棟を建設。総投資額は約2億円。今年6月に着工、10月の操業を予定。予定従業員数は当面10人程度とし、今後、地元採用も考えているという。

豊田社長は「交通のアクセスもよくて、『亀山』は魅力的です」とし、「県内にある津営業所と菰野町の北営業所とともに、県西部の上野や名張市、滋賀県甲賀市などで、弊社の利点『物づくり』を生かした商品の営業を強化したい」と述べた。

櫻井市長は「新たなご縁をいただき、進出を心強く歓迎します」とし、「災害にも強いこの地での産業展開に期待しています。市としてサポートします」と語った。