鈴鹿医療科学大生、食で異文化交流 三重

【オーリャさんにビーツの扱い方を教わる学生ら=鈴鹿市岸岡町の鈴鹿医療科学大学千代崎キャンパスで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市岸岡町の鈴鹿医療科学大学千代崎キャンパスで28日、食を通じた異文化交流があり、ウクライナ出身でエステティシャンの柏谷オーリャさん(42)=同市南玉垣町=と、モルドバ共和国出身で画家の小林ステラさん(42)=津市東丸之内=が、有志で参加した1―3年の学生11人と一緒に各国の郷土料理を作り、親交を深めた。

ロシアのウクライナ侵攻から一年が経過し、ウクライナや周辺諸国の人たちとともに各国の料理を作り合うことで、食を通じて互いをより理解するのが狙い。

この日の献立はウクライナの郷土料理ボルシチ、モルドバで日常的に食べるというぐるぐる巻きのチーズパン「ウンブルティータ」、日本の料理として、薬膳の考えを取り入れた加薬おこわ、白キクラゲのコンポートの4品。

ステラさんが、パン生地を作るところや発酵した生地を薄くのばして成形するところを実演で見せた後、参加者らは4班に分かれて調理。オーリャさんはボルシチについて「日本の味噌汁のようなもの。地域や時季によって食材が変わる」などと説明。必ず入る食材としてビーツを挙げ、「ジャガイモと同じようにむく」と教えた。

ウクライナや周辺の現状については、ステラさんは「ウクライナから多くの人がモルドバに避難してきている」と話し、オーリャさんは「22年前に日本に来た。母親と兄夫婦、妹夫婦はウクライナの西の方に住んでいる。兄の友人は昨年服役し戦死した。中心地から離れているので毎日攻撃があるわけではないが、家族には毎日電話して声を聞くようにしている。不安で眠れない日々が続いている」などと話した。

参加者の一人、保健衛生学部医療栄養学科2年の髙浪芙孝羽さん(19)は「海外の食文化に興味があって参加した。ウクライナの人と話すのは初めてだったが話しやすく親しみを感じた。今後のウクライナの状況にも関心が出てきた。平和に解決してほしい」と話した。