一般会計99億円、五桂池動物園整備に4億円 多気町が新年度当初予算案 三重

【当初予算案を発表する久保町長=多気町役場で】

【多気郡】三重県多気町の久保行央町長は27日、令和五年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比15・1%増の99億390万円。五桂池ふるさと村の動物園整備事業などで大規模となり、久保町長は「町始まって以来の大型予算」と説明した。

歳入は町税23億5724万円(前年度比0・9%減)、地方交付税23億4千万円(同4・5%増)、ふるさと納税6億円(増減なし)を見込む。

五桂池ふるさと村内に平成5年に開園した動物園を老朽化に伴い4億1877万円かけて改修し、エントランス棟やヤギ・ヒツジ舎などを新設する。

小学校統合基本構想・基本計画策定事業は2750万円。令和10年をめどに多気地域の4小学校を1校へ、相可小学校の場所に統合する予定。

熊野古道女鬼峠道測量調査事業は国史跡指定に向け1千万円を充てる。多気、大台、玉城、大紀の4町を通る熊野古道の世界遺産追加登録を目指す。

新たに1歳から3歳未満を対象とした在宅保育応援金給付事業に2926万円、帯状疱疹ワクチン予防接種費用助成金に220万円をそれぞれ盛り込んだ。

他にBANKYO文化会館(町民文化会館)多目的ホール改修事業に2億2319万円を計上。デジタル田園都市国家構想推進交付金事業の2億4050万円は、参加する5町分の総事業費を構成代表町として予算化し、多気町負担分は5150万円。