被告に懲役18年求刑 伊賀の銃撃事件初公判 三重

伊賀市内の病院駐車場で昨年5月、指定暴力団絆會組員男性=当時(54)=が銃撃された事件で、殺人未遂と銃刀法違反(発射)等の罪に問われた茨城県水戸市、六代目山口組傘下組員清水勇介被告(27)の初公判が24日、津地裁(四宮知彦裁判長)であった。検察側は懲役18年を求刑し、即日結審した。判決は3月20日に言い渡される。

検察側は冒頭陳述で、清水被告の所属組織と他組織が抗争状態となる中で幹部が射殺される事件が発生し、その犯人が同組織の構成員と考え、報復として逃亡を手助けした被害者を殺害しようとしたと指摘。最終弁論で、「殺傷を目的とした武器で至近距離から四発も発砲すれば容易に殺害しうることは明らか。第三者に当たる可能性も十分にあり、計画的で組織的な動機に基づく犯行は強く非難されるべき」と厳罰を求めた。

弁護側は、「死なないよう左膝を狙うなど、確定的に強固な殺意があったとは言えず未必の故意にとどまる。無関係な人を巻き込む気はなく、事前に準備したのは人違いをしないため」と主張。恩人として慕っていた人物が殺害されたのは自身の行為が発端と考え、自責の念から個人として報復手段に出たとして、「寛大な判決を」と求めた。

起訴状などによると、清水被告は令和四年5月10日午前11時半ごろ、伊賀市上野忍町の病院駐車場で車内にいた男性に向けて回転式拳銃を使って四発の銃弾を発射し、男性の左太ももや右腕などに大けがを負わせたなどとしている。