東員町、一般会計89億3000万円 新年度当初予算案、5・4%減 三重

【員弁郡】三重県の東員町は17日、新年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比5・4%減の89億3千万円。3月1日開会の町議会3月定例会に提出する。

年度初めに町長選を控えているため、継続事業や義務的経費を中心に骨格予算として編成。「健康・家族・つながり・学ぶ・働く・暮らしやすさ」の6つの基本構想のテーマを柱として編成し、第六次総合計画に掲げる町の将来像「おみごと!があふれる町へ」の実現を目指す。

歳入では、根幹となる町税は前年度比5・7%増の36億9608万6千円を計上。コロナ禍前の令和2年度当初予算比でも1・0%増。繰入金では、骨格予算編成のため、財源不足額への基金繰入は計上せず、同比66・1%減とした。

歳出では、障害者自立支援事業の給付費増加や保育園の会計年度任用職員の人件費増加などを見込み民生費が同比5・9%増、防災行政無線デジタル化整備事業完了などにより消防費が36・2%減となった。

東員町の主な事業は次の通り。

◆地域コミュニティ応援事業(1219万3000円)
地域住民が自ら持続的な地域づくりを行うための支援。自治会・住民に対する研修体制強化。

◆保健福祉センター・西庁舎非常用発電機設置工事設計委託(379万円)
災害対策。

◆ふれあいセンター非常用発電機設置工事設計委託(379万円)
災害対策。

◆非常用給水パック・給水タンク購入費(782万7000円)
災害などによる断水時、避難所などでの給水活動に使用するための資材を配備。

◆保健福祉センター改修工事設計業務委託(286万円)
災害対策として、必要な施設改修工事のための設計実施。

◆支援対象児童見守り強化事業(100万円)
支援対象児童宅への配食により、見守り強化する事業を新たに実施。

◆出産・子育て応援交付金事業(2421万8000円)
国で新たに創設した給付事業を実施するための事務経費や給付金。

◆地域医療介護総合確保基金事業補助金(4115万1000円)
認知症高齢者グループホームに対する整備補助金。県補助金が充当される。

◆水田麦・大豆産地生産力向上事業(4314万9000円)
大豆生産向上のための設備導入経費に対する補助金。県補助金が充当される。

◆フレイル予防事業委託料(220万円)
フレイルリスク検知技術に関する実証実験を経て、事業化にあたり業務を委託。

◆新東員第一中学校事業手法等検討支援業務委託(856万7000円)
新東員第一中学校建設に係る設計施工一括方式等発注方式の検証、プロポーザル支援。