「クラブの信頼取り戻す」 サッカーJFLの鈴鹿、新社長に渡邉氏 三重

【就任会見であいさつする渡邉社長=鈴鹿市御園町の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で】

【鈴鹿】サッカー・日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズの運営会社「アンリミテッド」は13日、三重県鈴鹿市御薗町の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で、新役員の就任会見を開き、新社長の渡邉淳氏(54)は「クラブの信頼を取り戻し、健全な状態に立て直す。当たり前のことを当たり前にできる企業として、身の丈に合ったクラブ経営や選手らが練習に専念できる環境を作る」と抱負を述べた。

渡邉氏はJ3長野ACパルセイロの運営会社元社長。2月1日付の臨時株主総会で新社長に選任された。「チームを立て直すことで、少しでもサッカー界の役に立てるのではないかと思った」と、社長を引き受けた経緯を説明。

ガバナンス強化に向けては、ハラスメント対策を含む会社のガバナンス体制構築、強化に向けた施策を積極的に進める方針として、内部統制の構築や強化▽第三者視点での管理体制の構築▽コーポレートガバナンス(企業統治)の社内浸透―の三点を挙げた。

具体的には今後、経営情報の公開や社外アドバイザーの設立などに取り組むという。

質疑応答で、ガバナンス体制改善に向けた株式譲渡の進捗(しんちょく)状況を問われた渡邉社長は、発行株式の98・5%を現在も西岡保之オーナーが保有していることを明らかにし、「一日でも早く株式の譲渡を進めていく」と話した。

同クラブを巡っては2020年シーズンに元役員らに敗退行為の指示があったことを日本サッカー協会が確認。未遂で終えたがガバナンス(組織統治)体制の改善などを条件に、昨年2月、Jリーグ準加盟に相当する「Jリーグ百年構想クラブ」資格が一時的に停止された。処分の解除を目指して昨年6月、三浦泰年監督を代表取締役兼GMとする組織刷新を発表したが、同資格は剥奪となった。クラブは「一定の役割を終えたものと判断」し、一日付で役員交代を発表した。