雇用調整助成金詐取疑い 三重県警捜査二課など、男4人を再逮捕

新型コロナの影響を受けた事業所に支給される雇用調整助成金をだまし取ったとして、県警捜査二課などは9日、詐欺の疑いで住所不定、無職大井善信容疑者(25)ら4人を再逮捕した。雇用調整助成金の詐欺での逮捕は県内で初という。

ほかに逮捕されたのは、四日市市久保田1丁目、飲食店従業員南部敦容疑者(25)▽四日市市羽津戊、飲食店従業員山口宗宏容疑者(26)▽京都市山科区東野八反畑町、飲食店員佐々木優馬容疑者(24)。

逮捕容疑は令和3年9月30日、共謀して国から雇用調整助成金をだまし取ろうと大井容疑者が当時経営していた飲食店を休業し、従業員として勤務していたほかの3人に休業手当を支払ったかのように装い、同年5月分の虚偽の申請書類を三重労働局に提出。審査担当者を誤審させて同年10月22日、94万5千円を振り込み入金させてだまし取った疑い。認否は明らかにしていない。

同課によると、大井容疑者は昨年9月に別件強盗容疑で逮捕され、住居侵入や強盗致傷容疑など複数回逮捕されている。大井容疑者の口座を取り調べる中で容疑が浮上した。余罪との関連などを調べている。