子育て支援充実を 保護者ら鈴鹿市に要望

【末松市長に要望書を手渡す伊藤代表(右)=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の市民団体「保育制度をよりよくする!鈴鹿連絡会」(伊藤友佳代表)は2日、同市役所を訪れ、「夢と希望を持って子育てができるまち」の実現を市に求める要望書を提出した。

同会は同市安塚町の私立ぐみの木ほいくえんに事務局を置き、現在は子育て中の保護者や保育士ら8人で活動する。要望書の提出はことしで9回目。

要望書では、コロナ禍の経済格差に伴うオムツやミルクなどの物的支援▽一時保育の受け入れ体制充実▽子どもたちが安心して遊べる公的施設の整備―など8項目の取り組みを求めている。

この日は、要望書の趣旨に賛同する保護者や保育士6人が来庁。昨年10月から1月末まで集めた計2921人分の署名とともに、伊藤代表(40)が末松則子市長に要望書を手渡した。

要望書を受け取った末松市長は「ひとつひとつではあるが、実現に向けて力を注いでいきたい」とあいさつした。

その後、参加者らと懇談。6人は「学童保育所も日祝開所してほしい」「高校卒業まで医療費の窓口負担ゼロを引き上げてほしい」「保育士の業務がありすぎて休む間もない」などそれぞれの立場で、子育て世代の現状を末松市長に伝えた。

懇談を終え、伊藤代表は「市長と直接対話ができる貴重な機会として、今後も活動を継続したい」と話した。