
【伊勢】三重県伊勢市は10月18日、同市小木町のイオンタウン伊勢ララパークで認知症患者や家族を対象としたスローショッピングを実施する。県内では初の取り組みといい、併せて参加者も募集している。定員五組で10月12日まで。
認知症患者が焦らずに安心して買い物を楽しむことで外出の機会を増やし、周囲で支える家族同士が情報を共有できるきっかけ作りの場につなげるのが狙い。3月と7月に伊勢市内で試験的にモデル事業を開催し、参加者から好評だったことから本格実施を決めた。
当日はララパーク内スーパーマックスバリュでボランティアが参加者に付き添いながら店内での商品選びや会計などを支援する。また店内げんここるーむには「認知症カフェ」を特設し、家族の休憩の場や交流の場として活用してもらう。
伊勢市内には9月8日現在、3898人が要介護認定を受けている。市福祉生活相談センターの担当者は「認知症の方々に生きがいを持ってもらい、ゆくゆくは継続事業として協力してもらうお店も増やしていければ」と話した。
午前10時半―正午までで参加無料。問い合わせは同センター=電話0596(21)5611=へ。