御塩殿神社で「荒塩づくり」始まる 伊勢神宮の祭典の御塩 三重

【煙が立ち込める中、かん水を釜で煮詰め荒塩をつくる奉仕者=伊勢市二見町荘の御塩焼所で】

【伊勢】伊勢神宮の祭典のお供えやおはらいに使われる御塩をつくる「荒塩づくり」が3日、三重県伊勢市二見町荘の内宮所管社「御塩殿(みしおどの)神社」の御塩焼所で始まった。

神宮では古来、二見浦で「入浜式塩田」と呼ばれる昔ながらの製法で塩づくりを行っている。毎年7月下旬の土用の頃、同町の五十鈴川河口にある塩田「御塩浜」で、「かん水」と呼ばれる高濃度の塩水を採る。採取したかん水は、同神社の境内にあるかやぶきの御塩焼所で、昼夜交代で煮詰めて荒塩にする。

この日、厳しい暑さの中、地元の奉仕者らが荒塩づくりの作業を進めた。先月下旬から1週間かけて採取したかん水を直径2メートルほどの平釜に入れ、まきをくべ、煙の立ち込める中、塩が焦げ付かないようかき混ぜながら煮詰めていった。作業は、4日も続く。

出来上がった荒塩は、俵に詰めて保存。10月と3月に、荒塩は三角すい形の土器に入れてかまどで焼いて「堅塩」にし、神宮の祭典などで使われる。