BA・5対策強化宣言を発出へ 知事、今週中にも

BA・5対策強化宣言を発出へ 知事、今週中にも

一見勝之三重県知事は2日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府が新設した「BA・5対策強化宣言」を発出する考えを示した。宣言の内容などを決めた上で、今週中にも発出する方針。同日夜、医療関係や経済界でつくる「感染拡大防止対策検討会議」で発出を提案し、委員らの了承を得た。

一見知事は会見で、病床使用率が近く第7波としては初めて50%を超えるとの見通しを示した。「病床使用率が50%を超えると、10日後ぐらいには救急での入院が困難になる事態が起こる」と述べた。

その上で、BA・5対策強化宣言の発出に向けて愛知、岐阜両県と事務レベルでの調整を進めていると説明。宣言の内容は、医療関係や経済界でつくる「感染拡大防止対策検討会議」で協議する考えを示した。

宣言で高齢者への外出自粛を促すかどうかを問われた一見知事は「これからの判断になる」としつつ「少なくともリスクに近づかないようにしてもらう形になると想定している」と語った。

一方、県内旅行の代金を割り引く県民割は、現段階では停止しない考えを示した。「旅行と感染拡大に明確な関連が見られない。病床使用率が70%を超えた県でも止めていないところがほとんど」と述べた。

会見の後、一見知事は県立総合医療センター(四日市市)を訪れ、新保秀人院長らと面談。センターの病床使用率が8割を超え、入院中の感染者の約半数が酸素吸入を受けていることなどを聞き取った。

一見知事は面談後の取材に「医療現場は相当ぎりぎり。現場の声を大事にしたい。県民に行動を見直してもらえるようにしたい」と述べ、聞き取りの結果を踏まえて宣言の内容を検討する考えを示した。

感染拡大防止対策検討会議は冒頭のあいさつを除いて非公開。一見知事は「医療機関は相当に厳しい状況だが、社会経済活動との両立も問われる。宣言にとどまらず、忌憚(きたん)ない意見を頂きたい」と述べた。