三重県内初、ドクターカー運用開始 松阪中央総合病院、医師が現場急行

【テープカットで運用開始を祝う関係者ら=松阪市の松阪中央総合病院で】

【松阪】三重県松阪市川井町の松阪中央総合病院で2日、ドクターカーの運用開始に伴う記念式典があり、関係者らがテープカットで運用開始を祝った。県内病院での運用事例は初となる。

ドクターカーは、人工呼吸器や除細動器、超音波装置など救急蘇生に必要な機材を搭載した救急車両の一種。医師や看護師が搭乗し、直接現場に急行して医療行為を即座に開始できることから、重篤事案での救命率向上や後遺症軽減といった効果が期待できるという。

同病院ではJA三重共済連から車両と資機材の寄付を受けたことを機に昨年10月、松阪地区広域消防組合と連携協定を締結。運用に向けた準備を進めてきた。当初は年初からの運用開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた。

【ドクターカーの運用を想定した訓練に臨む医師ら=松阪市の松阪中央総合病院で】

当面は医師や看護師ら6人体制のチームで運用する。稼働範囲と時間は病院から半径5キロ圏内で平日午前9時―午後3時までとし、医師や看護師など人材確保が進めば、休日や夜間での運用も目指していくという。

式典には病院を管理するJA三重厚生連の庄山隆裕理事長や田端正己院長ら病院関係者、松阪地区広域消防組合を管理する竹上真人松阪市長、三重大医学部付属病院救命救急総合集中治療センターの今井寛センター長らが出席。テープカットの後、現場での心肺蘇生を想定したドクターカーの運用訓練も披露された。

チームリーダーを務める院長補佐の星野有医師(58)は「現場に医師がいれば助かる確率も高まる。救急医療を目指す人を増やし、いずれは24時間365日の体制を構築したい」と話していた。