買い物送迎と健康づくりで支援 伊勢で地域高齢者に

【送迎車両で店舗に到着した参加者ら=伊勢市のイオン伊勢店で】

【伊勢】「お買い物とリハビリでフレイル(虚弱)予防を」―。市の委託を受け高齢者支援に当たる「伊勢市五十鈴地域包括支援センター」は、イオン伊勢店などと協力し、交通手段がなく買い物が困難な五十鈴地区の高齢者を対象に、買い物支援と同時に健康づくりをサポートする取り組み「お買い物+健康づくり」を、このほど開始した。自宅から同店まで送迎し、店内では買い物するだけでなく、理学療法士による運動指導を受けることができる。

高齢者の「移動手段がない」「買い物に困る」といった声を受け、同店や市内の介護老人保健施設「山咲苑」に協力を依頼した。月に一度、山咲苑が所有する車両を活用し、参加者を自宅から店まで送迎。店舗1階休憩スペースの一角で、山咲苑の理学療法士が約30分、マンツーマンで体力測定やリハビリを行う。続いて約1時間半の自由時間で、買い物や食事を楽しむ。

送迎車両の運転手や買い物サポートとして、市民ボランティアも協力。参加は無料で、同地区の自治会を通じて参加を募り、多数の場合は抽選となる。実施は来年3月まで。

初日の28日は、70―80代の女性4人が参加。店に到着すると、理学療法士が歩く速さやバランス力の測定を行い、一人一人の体力に合わせた自宅でできる運動などを指導した。その後、思い思いに買い物を楽しんだ。

参加した女性(83)は「一人暮らしで、最寄りのスーパーまでは30分かけて歩く。夏は暑くてなかなか行けない。体の不安なことも相談できて、すごくいい取り組み」と笑顔。

同地域包括支援センターの生活支援コーディネーター河原美記さん(46)は「住み慣れた地域でいつまでも元気に暮らせるよう、高齢者やボランティア、いろんな人がつながる取り組みになれば」と話していた。