日本初の女性鉄道運転士は三重県民 「三重の女性史研究会」会長が通説覆す発見

【日本初の女性鉄道運転士を巡る佐藤氏の論文】

【津】「三重の女性史研究会」(15人)の佐藤ゆかり会長(津市久居万町)はこのほど、昭和19年の京成電気鉄道とされてきた日本初の女性運転士が、実は同18年の関西急行鉄道(現在の近鉄)の県内5人とする論文「女性日本初の高速度運転士は三重の女性たち」を会誌第3号(500円)に発表した。当時の伊勢新聞の記事などで判明した。

佐藤氏は戦争末期の県内の新聞を調べ、女性運転士の記事を見つけた。召集された男性鉄道員の代替として、現在の津、鈴鹿、四日市市の20歳前後の女性五人が昭和18年9月21日から、名古屋―弥富間の各駅停車で運転を始めた。通説では日本最初の女性運転士は昭和19年の京成電鉄だった。

伊勢新聞の記事は「颯爽(さっそう)関急に女運転手」「慣れれば出来ると云(い)ふ自信が出来ました」の見出し。「一人でも多く男子を戦線に送りたいと思ひます」の決意も載せている。

佐藤氏は「三重の女性が全国の先駆けとなったことは、もっと知られてよい事実だと思います」と紹介している。

同誌同号の特集は「女性と病」と「聞き書き」。「研究ノート」として佐藤氏の論考と「三重県における繊維産業と女性労働者」を掲載。問い合わせは同会事務局長を兼ねる佐藤氏=電話059(255)7813=へ。