三重県は5教科で全国平均下回る 全国学力テスト結果

三重県教委は28日、小学6年と中学3年を対象に実施した本年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。県内の平均正答率は中学の数学を除く五教科で全国平均を下回った。

県教委によると、調査は4月19日に実施。県内では343校の小学生1万5172人が国語、算数、理科、153校の中学生1万5031人が国語、数学、理科のテストを受けた。

小学校の平均正答率は国語64・5%(全国平均65・6%)、算数62・2%(同63・2%)、理科62・6%(同63・3%)。いずれの教科も全国平均を下回り、国語と算数は前年度比で全国平均との差が広がった。

中学校では、数学の平均正答率が51・9%で全国平均を0・5ポイント上回ったが、国語は68・2%(全国平均69・0%)、理科は48・1%(同49・3%)だった。全国平均との差は数学が横ばい、国語は縮まった。

生活習慣などの調査結果も公表。平日にテレビゲームを3時間以上すると答えた県内の小学生は33・1%で、全国平均より2・4ポイント高かった。中学生は33・4%で、全国平均を3・6ポイント上回った。

授業以外で平日に1時間以上勉強をする小学生は56・5%、中学生は68・5%で、ともに全国平均を下回った。平日に十分以上読書をする小学生は56・8%、中学生は44・1%で、同じく全国平均より低かった。

また、自己肯定感に関する調査では「自分でやると決めたことは、やり遂げるようにしているか」との問いに、小学生の87・9%、中学生の88・0%が「している」と回答。ともに全国平均を上回った。

県教委の学力向上推進プロジェクトチームは「国語では自らの考えをまとめることへの課題に加え、設問の意図を捉えられない課題も浮かび上がった。算数では引き続き割合の理解に課題がある」と分析した。

その上で「子どもたちが設問の意図を理解できるように解答のプロセスを分かりやすく提示するなど、授業の工夫が求められる。研修などを通じて教員の授業力を向上させたい」としている。

一見勝之知事の話 全国平均に近づいた教科もあり、子どもたちや学校の努力がうかがえる。学校には引き続き、きめ細かな指導に取り組んでほしい。読書をしている子どもが減少傾向にある。本を読むことの楽しさや醍醐味を知ってほしい。

木平芳定教育長の話 国語は質問の意図を捉えて自分の考えをまとめること、算数は割合の意味の理解に課題がみられた。ゲームや携帯電話の使用時間が長く、学習や読書の時間が短い。調査結果を分析し、授業の改善やICTの活用が進むよう支援する。