コロナ拡大で高齢者施設巡回 三重県、感染防止対策を要請 知事会見

【定例記者会見で高齢者施設の感染状況を説明する一見知事=県庁で】

一見勝之三重県知事は26日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症の再拡大を受け、高齢者施設を巡回して感染防止対策の徹底を呼びかけていることを明らかにした。ワクチンの追加接種を促進するため、県営接種会場の日程を追加する考えも示した。

県によると、高齢者施設利用者の感染者は6月18日からの週で34人だったが、7月16日からの週は176人に昇る。4月からの感染経路別では23・5%と、家族(30・1%)に次いで2番目に多い。

施設への訪問は25日から実施し、8月上旬に終える。入所者が50人以上で過去に社会的検査を実施していない83施設が対象。2―3月にかけて158施設を対象に実施して以来、2回目となる。

長寿介護課の県職員らが施設を訪れ、施設の職員を対象に社会的検査を実施するよう求める。過去のクラスター(感染者集団)を踏まえ、共有スペースでは入所者同士の距離を保ち、換気を徹底するよう求める。

県のワクチン接種は五つの会場で9日から実施している。当初は8月6日までの実施を予定していたが、感染の急拡大を踏まえて日程を追加する方向で検討している。モデルナ製ワクチンを使用する方針。

一見知事は県内の感染状況について「まだ高い数字が続いている。今週や来週ぐらいまで、この傾向は変わらない」との認識を示した上で「県民には油断せずに感染防止行動を取ってほしい」と呼びかけた。

感染拡大による医療機関の影響については「重症者病床の使用率は0%だが、感染者が増えると2週間程度で重症者が出る。救急搬送ができない状況ではないが、今後の状況次第では新たな対応を考える」と述べた。