名松線「存続働きかける」 地方鉄道のあり方検討会提言で三重県知事

一見勝之三重県知事は26日の定例記者会見で、赤字が続く地方鉄道のあり方を議論してきた国の検討会がまとめた提言に関連し、利用客が低迷する名松線について「直ちに廃止する話にはなっていない」と述べた。

赤字が続く地方鉄道のあり方を議論してきた国の検討会は25日、1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が1000人未満の区間などで、バスなどへの転換も含めて協議を進めるべきとする提言をまとめた。

県によると、県内で輸送密度が千人未満のJR路線は名松線の松阪―伊勢奥津間だけで、輸送密度は、令和元年度時点で287人。関西本線の亀山―加茂間の輸送密度は、同年度時点で1090人となっている。

一見知事は検討会の提言を踏まえて「名松線が形式的には(協議の)対象になる可能性があると考えている」としつつ「JR東海が直ちに(名松線を)廃止にするという話になってはいない」と述べた。

その上で、津、松阪両市とつくる名松線の沿線地域活性化協議会などを通じ、存続に向けた働きかけを進めると説明。「名松線がなくなると、高校生が学校に通えなくなる。利用促進も議論したい」と述べた。