森添遺跡出土品4078点 度会町文化財に指定 三重

【森添遺跡から出土した朱付きの土器(町教委提供)】

【度会郡】三重県度会町教育委員会はこのほど、同町上久具宮川右岸沿いの微高地に位置する、縄文中期中葉頃以降の遺跡「森添遺跡」の出土品4078点を町文化財に指定した。約5000―2800年前の同町が朱を生産していたことや、幅広い地域と交流を行っていたことを示す重要な史料。現在は同町中之郷の町ふるさと歴史館に収蔵され、一部を館内に展示している。

町教委によると、昭和61、62年に久具都比売(くぐつひめ)橋の新設に伴い、県や町、有識者らが事前に発掘調査を実施。堅穴住居跡や配石遺構、土坑・焼土が多数確認され、土器や石器、石製品などが出土した。その中から東北や中部高地、北陸など広域的な交流を示す土器が見つかったほか、朱の付着した土器や石器も多数出土し、朱を生産・供給していたことがうかがえるという。

【度会町文化財に指定された森添遺跡の出土品(町教委提供)】

平成23年に文化財調査委員らが再調査を行い、報告書を取りまとめて発行。指定に向けた準備を進め、町文化財調査委員会の具申を受けて、膨大な出土品のうち縄文中期―弥生前期までの4078点を6月22日付で指定した。

史料の一部は同歴史館に展示。学術研究などの目的で展示していない史料を閲覧したい場合は、事前に申請して見ることができる。開館日は第1―4木曜日と第2、4日曜日の午前9時―午後4時。入館無料。

町教委事務局の福井禎彦係長(40)は「縄文時代の歴史を学ぶ上でとても貴重な史料です。いろんな人に見ていただき、当時の暮らしや文化に興味を持っていただければ」と話した。