市民文化政策考える 津で集い 活動発表や識者講話

【文化政策について話す中川氏(右端)と発表者=津市白山町で】

【津】津市白山町を拠点に公共施設を活用した地域振興に取り組むNPO法人「森の劇場プロジェクト」(長野多惠代表)は24日、同町で市民文化政策について考える集いを開いた。地域で活動する人らの発表や識者による講話があり、近郊の約30人が参加した。

「今求められるコミュニティーは何か」を考える機会にしようと企画。同団体で活動する小中学生や地域おこしに取り組む人ら6人が発表する第1部と、発表内容を受け帝塚山大学名誉教授で文化政策に詳しい中川幾郎氏(75)=大阪府豊中市=が話す第2部で構成した。

白山町上ノ村でさまざまな地域活動をする木村和正さん(68)は企業や大学生と連携し耕作放棄地を守る仕組みや効果を紹介。久居新町で児童発達支援・放課後等デイサービス事業所を運営する天花寺陽子さん(54)は、政策と現場とのずれや自身の感じる課題を述べた。

三重大付属小6年の倉田三奈帆さん(12)は同団体の活動で舞台に立った体験を「開放感があってわくわくした。劇のやりとりが本当の家族みたいで楽しかった」と振り返った。

中川氏は講話で、地域のコミュニティー形成のために「ゼロから百歳まで男も女も差がない事業の工夫をする必要がある」と指摘。また公共ホールの役割について「暇と金と健康に恵まれた人だけが得するものではだめ」と断じ「少子化や人口減少、孤立化など地域の課題に太刀打ちすることが第一番の仕事」と述べた。