県目標の指標「県民に分かりやすく」長期計画などで県議会要望

【一見知事(中央)に申入書を手渡す前野議長ら=県庁で】

三重県議会は25日、長期計画「強じんな美し国ビジョンみえ(仮称)」と中期計画「みえ元気プラン(仮称)」の最終案に対する申入書を県に提出した。目標達成に向けて設定した指標を分かりやすく説明することなどを要望。県は申入書の内容を検討した上で、9月定例月会議に両計画を議案として提出する方針。

県議会による両計画への申し入れは3月末に続いて2度目。当時は両計画の概要案に対して申し入れていた。先月3日に公表された最終案に対する各常任委員会での議論を踏まえ、改めて申入書をまとめた。

申入書は、県が施策ごとに設定したKPI(重要業績評価指標)について「項目名だけでは理解しにくいものもある」と指摘。「説明欄を活用しながら県民に分かりやすい記述となるよう要望する」とした。

県が普及を目指す再生可能エネルギーには「環境破壊や災害発生の懸念もあると追記すべき」と主張。海洋生物が二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」の考え方を脱炭素社会の計画に加えるよう求めた。

長期計画の名称に「しなやか」の言葉を加えるよう再び要望。県は「『強じんな』の意味に含まれる」として盛り込んでいないが、県議会は「(しなやかの)意味が明確に伝わるようにすべき」としている。

この日、正副議長と各常任委員長が県庁を訪れ、一見勝之知事に申入書を手渡した。前野和美議長は「二元代表制の一翼を担う議会として詳細に調査してきた。十分に反映させることを願う」と述べた。

一見知事は「(両計画から)漏れているものがないかを最も気にしていた」と説明し、KPIへの申し入れには「分かりやすい記述となるよう検討する」と返答。「引き続きご指導いただきたい」と述べた。

県議会は本年度の「県政レポート」に基づく県政運営への申入書も合わせて提出。「県の財政運営は依然として厳しい状況が続くと予想される」とし、事務事業の見直しや経常的な支出の抑制などを求めた。