桑名空襲テーマに30日公演 「劇団すがお」稽古大詰め

【本番に向け、稽古に励む劇団員=桑名市芳ケ崎の稽古場で】

【桑名】三重県桑名市を拠点に活動する「劇団すがお」(加藤武夫代表)の公演「命の事情2―桑名記憶館物語」が30日、同市常盤町の市総合福祉会館である。本番を間近に控え、連日の稽古も大詰めに入っている。

すがおは昭和36年創立のアマチュア劇団。これまで年2―3回公演を開いてきたが、コロナ禍で公演中止が続き、今回が2年半ぶりとなる舞台。30―70代の劇団員10人が出演する。

作品は太平洋戦争末期の昭和20年7月にあった桑名空襲をテーマに、劇団員でフリーライターの篠原史紀さん(56)が書き下ろしたオリジナル。物語は、ヤングケアラーだった青年とかつていじめを受けた女性が、架空の「桑名記憶館」で戦争体験に触れ、人とのつながりの大切さや思いやりの心に目覚める。劇中で5人の桑名空襲の体験談を披露する。

劇団は昭和62年から桑名空襲をテーマにした演劇や朗読劇を上演したり、空襲体験者から聞き取った体験談をまとめて証言集を刊行するなど、戦争の悲惨さと平和の尊さを多くの人に伝えてきた。加藤代表((79)は「桑名で空襲があったことを知らない若い人にも、ぜひ見てほしい」と呼びかける。

午後1時半からと同4時半からの2回公演だが、同1時半からの公演分はすでに完売している。前売り一般1500円、シニア(65歳以上)1200円、中高生500円(当日券はいずれも300円増しになる)。問い合わせは加藤代表=電話090(8159)4497=へ。