8強入りの松阪商、青木主将が引っ張る 夏の高校野球三重大会、「全員野球で挑む」

【3回戦(宇治山田商戦) 六回表2死満塁のピンチで山商打者を左飛に打ち取って喜ぶ松阪商の青木主将=21日、伊勢球場で】

三重県の独自大会が開かれた2020年以来3年連続の夏の県大会ベスト8入りの松阪商は、4番、捕手の3年生、青木志龍主将が今年のチームの顔。旧チームからほぼ顔ぶれが一新した今年のチームにあって数少ない昨年夏からのレギュラーで秋以降、左翼手から守備位置を変えて攻守でチームを引っ張る。春夏通じ過去13度の甲子園出場を誇る海星に挑む準々決勝に向けて「去年までのような柱になる選手がチームにいない。全員野球で挑む」と話す。

肩にはもともと自信があった。配球については「バッターの反応とか外野から見ていたのでその経験を生かしている」。8強進出を決めた今月21日の宇治山田商戦は米滿悠真、服部花衣の両右腕を巧みにリードし、13安打を許しながら失点を初回の2点に抑え、3―2の逆転サヨナラ勝ちにつなげた。

昨年秋、当時捕手を務めていた選手の故障もあってコンバートが決まった。北村祐斗監督の「青木がキャッチャーをしたら良い司令塔になる」との提案がきっかけだった。「初めは気が乗らなかった」が「自分で試合を動かすことが面白い」と捕手の練習にのめり込んでいった。

昨秋の県大会は1回戦で暁に敗れたが、新しい扇の要が機能することで徐々に戦績が安定している。「成長を感じている」と話す身長165センチの大黒柱は「昨年までの成績をプレッシャーに感じることもあるが、まず、自分たちの成長を見せたい」と静かに闘志を燃やす。