式年遷宮への観光対策など共有 三重県知事、伊勢市長と円卓対談

【対談する(左から)一見知事と鈴木市長=伊勢市の賓日館で】

【伊勢】一見勝之三重県知事と鈴木健一伊勢市長による円卓対話が21日、伊勢市二見町茶屋の賓日館であり、11年後に控える伊勢神宮の次の式年遷宮に合わせた県内の観光や交通対策などについて意見交換した。

鈴木市長は、20年に一度の式年遷宮を前に、大阪の関西万博と同じ年の令和七年に予定されている山口祭を皮切りとした観光誘客キャンペーン「せんぐう旅博」を提案。一人一人の趣味嗜好(しこう)に合わせた体験型の誘客キャンペーンを強調する一方、前回遷宮での経験から県内での宿泊者数の伸び悩みや情報発信の不足を課題に挙げ、「県内観光の起爆剤には知事の旗振りが必要」と協力を求めた。

一見知事は「観光客が増えればまちのにぎわいや定住人口を取り戻せる。県としても人員と予算を増やし、各市町をバックアップしていく」と観光事業へのてこ入れを強調。また「良い観光資源はあるのにつなぐことができていない」として、中長期の滞在客を受け入れるコンテンツ作りや2次交通対策、関東圏への情報発信強化に取り組む考えを示し、「遷宮を機会に観光キャンペーンを形作る必要がある。発展のチャンスとしたい」と同意した。

このほか鈴木市長は、遷宮に向けた基盤整備として、伊勢神宮内宮と外宮を結ぶ県道伊勢磯部線(通称・御木本道路)の拡幅改修工事を要望。一見知事は「用地取得など時間はかかるが、危険箇所への防護柵設置など一緒になってやらせていただきたい」と話した。