破産した業者に財産保全指導せず 三重弁護士会、会員に業務停止10カ月処分

三重弁護士会は19日、同会会員で四日市市諏訪栄町、稲七総合法律事務所所属の服部一孝弁護士(51)が破産債権者に対し不利益を与えたとして、今月8日から業務停止10カ月の懲戒処分にしたと発表した。

三重弁護士会によると、平成29年から同30年にかけて債権回収などの依頼を受けた四日市市内の会社に対して、破産状態にある同社に財産保全の指導などをせず、約2億6千万円の財産を流失させるなど複数回にわたり破産債権者の利益を害した。

また、同社と同社の元代表取締役の間で同社金庫にあった現金1200万円の権利を争っている間、持ち主が確定していないのに保管していた現金を同社に交付。これらの事例で弁護士の信頼を損なったとして、弁護士法第56条一項に定める「品位を失うべき非行」と認定したという。

三重弁護士会は「本件を周知して注意喚起をし、研修を実施して今後同様の事例が発生しないようにする」と話した。