日本選手団の中長距離コーチに中武教諭 U20世界陸上、経験還元へ

【米オレゴン州で開催中の世界選手権男子マラソン日本代表で、伊賀白鳳高時代に指導した西山雄介選手(トヨタ自動車)の応援マフラーを掲げる中武教諭】

8月1日からコロンビア・カリで開かれるU20(20歳以下)世界選手権大会に稲生高校の中武隼一教諭(38)が日本選手団の中・長距離コーチとして派遣される。今年4月、稲生高校に赴任するまで13年間伊賀白鳳高校で長距離の指導に関わった。自身の恩師でもある故町野英二教諭から監督を引きついだ後の2012、13年には全国高校駅伝で2年連続3位入賞。三重陸協の強化コーチの1人として県内の強化活動にも携わり、今回の経験を今後の指導に生かしたいと話す。

亀山市出身で、伊賀白鳳の前身の上野工業高校から東海大を経て三重の県立高校の教員になった。母校など3校の統合で誕生した伊賀白鳳には講師=当時=として09年の創立当時から在籍。5年ほど前からは日本陸連の強化委員会強化育成部スタッフも務めるが、これまでは自校の指導に忙しく、夏場の海外遠征に参加する機会はほとんどなかったという。

日本選手団の今年の目標は18年U20世界選手権女子3000メートル金メダリストで現在開催中の世界陸上に出場中の田中希実(豊田自動織機TC)のような世界のメダリストを誕生させることという。「世界ジュニアで戦った経験をシニアになっても生かせるようにしたい」と話す一方で、「多くの選手が三重で育って世界で戦っている。自分の経験を三重で中長距離をやっている現場の子どもたちにも還元できれば」と意気込んでいる。